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「高度グローバル人材育成プログラム」学生隊員現地レポート【タイ便りVol.1-1(德久桃花さん)】

文学研究科日本語日本文学専攻 博士前期課程 德久桃花

現在、JICA 青年海外協力隊日本語教育隊員として、ウボンラーチャターニ県にある中高一貫校にて活動しています。

【プログラムに参加した動機】

日本語教師を目指して学ぶ中で、現場での経験の重要性を強く感じていました。そのため、大学院で専門知識を深めながら、実践的な日本語教育を経験できる本プログラムに魅力を感じ、参加を決意しました。現地の日本語教師と協働して授業を構築し、様々な背景を持った生徒と向き合う機会を在学中に得られることは、将来の貴重な糧になると考えています。

また、海外生活を通して、自分の視野や価値観を広げたいという想いもありました。慣れ親しんだ国を離れて生活することには、言葉や文化の壁が伴います。マイノリティ側としてその壁を乗り越えようとする経験は、日本語教師に必要とされる深い異文化理解を養うことに繋がるのではないかと思います。

派遣先での活動は始まったばかりですが、毎日が自分の常識やものの見方を振り返るきっかけとなっています。この経験を、帰国後に新たな場所へ還元できるよう、これからも全力で活動に取り組んでいきます。

【派遣前訓練】

派遣前訓練は福島県のJICA二本松訓練所で実施されました。東北に足を踏み入れることも、集団団生活を送ることも初めてだった私は、ワクワクよりも不安の方が大きいまま訓練所に向かいました。しかし、訓練終了後には「行ってよかった!」と思えるほど、充実した日々を送ることができました。

毎日約5時間実施された語学授業では、タイ人の先生方から多くのサポートをいただきました。タイ文字を初めて見た時は、果たして読めるようになるのかとても不安でしたが、優しい先生方のおかげで少しずつ理解を深め、語学力を向上させることができました。

同期との出会いもとても貴重なものでした。年齢やキャリアこそ様々ですが、協力隊として活躍したいという同じ志を持った方々と交流する毎日はとても刺激的で、たくさんの学びがありました。また、共に励ましあいながら厳しい訓練を乗り越えたことで、絆を深めることができました。

派遣前訓練を通して得た経験や訓練所で出会った方々とのつながりは、今の自分にとって何よりの支えとなっています。新たなことを吸収し、一回り成長できた73日間でした。

【タイ着任の第一印象】

タイに着任してまず印象に残ったことは、「タイ人の優しさ」です。初対面でも気軽に話しかけてくれたり、困っているとすぐに助けてくれたりと、親切な人がとても多いなと感じます。また、それと同時に強く実感したのがタイ人の「マイペンライ精神」です。細かいことを気にせず、自分のペースで生きているタイ人を見ていると、自然と心がほぐれていきます。

着任してわずか2カ月ですが、タイの穏やかでゆったりとした雰囲気に早くも魅了されています。これからの生活を通して、タイの魅力をもっと発見できたらいいなと思います。

キャンドル祭りのモニュメント
配属先の学校に住んでいる犬
配属先の日本語教室

お問い合わせ先

国際教育交流センター

FAX:096-234-6967