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「高度グローバル人材育成プログラム」学生隊員現地レポート【タイ便り vol.1-3(中島悠聖さん)】

アドミニストレーション研究科博士前期課程  中島悠聖

2024年1次隊‐環境教育‐カンチャナブリ県に派遣されている中島悠聖と申します。

私が海外協力隊に参加した動機は主に2つの理由からです。まず1つ目は2019年世界女子ハンドボールのボランティア活動での経験がきっかけです。ボランティアを通じて、自分が少しでも人の役に立てること、そして相手からの感謝や喜びを直接感じる楽しさを知りました。その経験は、自分の小さな行動が周囲に良い影響を与えられることを教えてくれました。また、新しい場所や文化の中で視野を広げる機会としても非常に魅力的でした。これらを踏まえて、海外協力隊は人の役に立つことができるとともに、周囲の人々と共に学び、課題に取り組むことで互いに支え合える関係を築くことのできる機会になると考えました。

2つ目は、自分の知らない世界に非常に興味があったからです。テレビや本で見る異国の地や、まったく異なる文化、風習に触れるたびに、そうした未知の世界に強く惹かれるようになりました。そして、現地の人々と共に生活し、彼らの日常に溶け込むような体験を通じて、自分自身を成長させたいと思いました。異なる文化圏で生活することで、言語や習慣の違いを肌で感じ、それにどう対応していくかを学びたかったのです。また、単なる異文化体験ではなく、自分の知識やスキルを活かして現地の人々に貢献しながら、そこで生まれる絆や交流を大切にしたいという思いもありました。海外協力隊は、それらの点で良い機会だと考えました。

これらの動機から、海外協力隊は大きな機会であり、また現地の人々との深い交流を通じ互いに学び合い成長できる場であると考え、参加を決意しました。

 続いて、派遣前訓練とタイ着任の第一印象について述べます。まず派遣前訓練ですが、個性の強い人たちが集まっていることに驚かされました。全体が受ける講義では多くの方が挙手をして積極的に参加しており、自ら講義を開講する方もたくさんいらっしゃいました。しっかりと自己主張を行い、自分がどうしたいのかを明確に伝える様子をみて、ボランティアの方々はこのような意識を持って参加されているのだと気づかされました。

タイ着任してからの1か月間は首都バンコクで任地派遣前研修が行われます。平日は語学学校に通うか、JICA事務所で講義を受けます。休日はフリーで、授業の復習や観光地に行き、文化を学ぶなど好きな時間にあてることができます。任地に派遣されて感じたのは、タイ人の方々が世話好きで良い人たちということです。任地に到着したその日に私をあちこちに連れて行って、生活必需品の確保を手伝ってくれました。また、土曜?日曜と休日であっても移動手段の少ない私のために連絡をくださり、何が必要か、どこに行きたいか聞いてくださっています。タイ人のやさしさに触れて、1年のボランティア生活で自分のできることをやろうという気持ちになりました。一方で、言語の壁には難しさを感じています。勉強してきたタイ語とは異なり、現地のタイ人が話すタイ語は驚くほどに早いです。また、表面の言葉は伝えられても、もう1つ先の詳しいことを伝えられないもどかしさを感じています。ですが、その気持ちを汲み取ってタイ人の方はゆっくり話してくれたり、英語で補ってくれたりするなどの工夫をしてくれます。そのやさしさからもタイ語を頑張ろうという気持ちが湧いています。

着任してからタイ人のやさしさを知り、自分のできることで恩返ししたいと感じています。まだボランティア生活は始まったばかり。これから難しいことが多々あるかと思いますが楽しんでいけたらと考えています。

校内で写真撮影
観光地のクウェー川
2024年1次隊タイ国メンバーの写真
到着した日の先生方との写真
式典に参加

お問い合わせ先

国際教育交流センター

FAX:096-234-6967